2007-01-01から1年間の記事一覧

 「幼年時代」室生犀星

犀星の「幼年時代」という小説は不快な小説である、その理由はよくわからないのだけど、わからないなりに気がついたことを纏める。 ”私”は養子に行っているにもかかわらず実母のもとに通っている。そして実母に問う。”「おっかさんはなぜ僕を今のおうちに養…

日記

・テレビをつけたら、日本テレビで、渡辺恒夫と中曽根康弘とテリー伊藤が三人でトーク番組をしていた。しかし、これだけ条件がそろえば観ておくとなにかのネタになるに違いないと思いながらも、途中で風呂にはいってしまった。 ・ムンク展を観にいかなくては…

 「続・日本国の研究」猪瀬直樹、「「家計破綻」にまけない経済学」森永卓郎

BOOKOFFにて、「続・日本国の研究」(猪瀬直樹) を見つけた。気になることもあってパラパラと頁を捲ってみたものの肝心なことは見つからなくて、代わりという訳でもないのだけど税金についての主張が出ていた。 1998年当時の状況について、 ”民主党が主張し…

 裏ヴァージョン 松浦 理英子

裏ヴァージョン (文春文庫)作者: 松浦理英子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/11/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (30件) を見る40代に差し掛かった腐女子のはなし。(自称右翼の友人は、ホモは許せないけどレズビアン…

[美術]現代絵画の展望

上野駅内のBreakステーションギャラリーにて、通りすがりに鑑賞。 ギャラリーといっても、飲食店街を分断する吹き抜けの二階部分の回りを回る通路の一辺の壁にショーウィンドウが作られていて、そのなかの方眼の交点に小さな穴が一面穿たれたボードに、絵が…

日記

自分が中高生時代を過ごした街に行ってみて寂れ具合に驚いた。 もともと1960〜70年代に開発された街で、住民の多くは都内に職を得ていた筈なのだけど、それらの世代の老齢化が進んだということなのだろう。 スーパーに入ると若い夫婦なんかもいるのだけど、…

フェルメール

随分と日が経っているけど、フェルメールも観に行っている。 この画家については、もともと時代の近いレンブラントやシャルダンに比して、強い関心を持っているわけでもなくて、しかしながら世間のこの画家に対する関心は高まる一方で、私が高校生の時分には…

日記

近所にある由緒ありげな真言宗のお寺の立派な南大門、とは言っても一層建ちの八脚門なのだけど、その脇に、いつの間にやら布にくるまれた像が二体ならんでいる。くるまれながらもそのアウトラインで、仁王像であろうと予想しているのだけど、いつになっても…

日記

一昨年、花の終わったチューリップの鉢から掘り出して、玄関の脇に網袋にいれてぶら下げたまま昨年は植えるのを忘れてしまっていた球根を、ベランダのプランターに植えてみたのだけれども、一向に芽が出る様子がない。その様をひとに”いい夢をみているのか、…

日記(68兆?)

”・・・しかし忘れてならないのは地方の所得補償の問題である。小泉首相や今の政府にはその視点が全く欠けている。都会に住む人々は、地方に好き好んで住んでいる人間など、のたれ死ねばいいと思っているかもしれないが、都市は地方が生み出す農作物や水や酸…

日記

ときどき使っていた東京郊外の繁華街のインターネットカフェがなくなっていた。 とはいっても、この繁華街のインターネットカフェはこの一軒というわけではなくて、私の知っているだけでもあと三軒くらいあるので、とりたててコメントするようなことでもない…

日記

与党は、ガソリン高に対処するために道路特定財源から捻出した金で運輸業界に補助を出す法案を検討しているらしい(TVニュースで観ただけだから正確なところは判らない)。 本来とらなくても済むかもしれない高い通行料をとったり、ガソリン代に上乗せしたり…

日記

某党代表の辞任劇は、自分も嘗てその中心にいた富と権力を集めるシステムに未練があったというだけの話にしか私には見えないのだけど、TVキャスターや評論家はいろいろと深読みしたりして、すっかり話を膨らまして、本当は小さなものを大きく見せてしまって…

日記

経済学の勉強をしたであろう人なら大抵の人が知っている有名なイギリスの美人コンテストがあるらしいのだけど、美大出の私は最近まで知らなかった。(学がないということは寂しいことだ。)新聞紙上に掲載された100人の女性の顔写真の中から読者が投票で六人…

日記

デュシャンが若い頃に描いた絵が、複数枚、上野の都立美術館で開かれている展覧会にて陳列されていた。そのうちの一枚、椅子に座った父親を描いた絵をみていて、やはり椅子に座った人物を描いたセザンヌの絵を思い出した。ある種の逡巡と持続、結果として現…

日記

一昨日、テレビ東京で放送していた番組にて、上海のアートフェアの様子が写っていたのだけど、なんでもナラミチの7000万円の大きな絵に購入希望者が殺到したとかとかで、アートというのはつくづく判らないものなのだなと思った。 ナラミチの作品を何点も既に…

日記

★飯を喰ったり風呂に入ったりしながら観ていたTVで、アメリカ、中国、台湾でのコシヒカリの栽培の様子が写っていた。 アメリカと中国から圧力をかけられるとすれば、何れ市場開放ということにもなりかねないということなのだろうか。米の値段が下がるという…

日記

”実質成長率は高い方がいいに決まっている。名目成長率で議論すると、インフレ期待を持つことになる。しかし、インフレは国民が一番きらう。実質成長率の「上げ潮」は賛成するが、インフレに期待してものごとを解決しようっていうから、「悪魔的手法」という…

日記

古賀誠選挙対策委員長と二階俊博総務会長は道路族だったかなと、 記憶が定かではないのだけど、先週だったか二階俊博総務会長が、道路特定財源の一般財源化へは慎重な姿勢をしめしたというニュースが一寸だけ流れ、その場では、今後大いに盛り上がるだろうか…

日記

★F3の木製パネルに帆布を張って地塗りをしたところ、翌日モグラのトンネル状に凸が出来ていてビックリした。布とパネルの間に何か紐のような物を挟んでしまったのだろうかとタッカーの針を抜いて、アクリル性の地塗り材のために半ばパネルに張り付いている布…

 (清澄白川)

小林正人展を観にいった。 なんというか、作品を購入しないのに画廊を覗いてウダウダと文章を書いたりすることも無作法なことなのかもしれないのだけど、あまりに同時代美術というものが話題に上ることが少ないようにも思えるし、たとえ商業であるとしても余…

日記

買った覚えもないのにジンクホワイトの顔料が手元にあった。 というかチタニウムホワイトのつもりで水練りしてメディウムを混ぜて、その時点で違和感があったのだけど画面においてみて、何かが決定的にに違うことに気がついた。画面の上での拡がり方や冴えた…

日記

最近、岸信介と児玉誉士夫について、巣鴨から出所後はCIAのエージェントであったという話をウエブ上でよく目にするようになった。 話の出所としては、ニューヨークタイムズの記者の書いたCIAの功罪を纏めた本らしい、主に中東におけるその活動を糾弾する本に…

日記

浦和が大宮に負け、鹿島が川崎に勝って、横浜が広島に負けたのは良しとして、磐田が清水に負けたのは順当ではあるが困ったことなのである。 もう一口のほうも、浦和は大宮に勝つことになっているし、、、残りも似たようなもので、いずれにせよ今日の試合は見…

日記(メモ:総合的判断について)

坂部恵は総合的判断を三つに類別する。一、経験的判断はつねに総合的である。なぜなら、分析的判断をつくるためには、私は私の概念の外に出ることをまったく必要としない。したがって、それには経験の保証が不必要なのであるから、経験を分析的判断の基礎と…

日記

休日に繁華街のコンビニエンスストアを出たところで、中肉中背というか、痩せているけど腹の辺りがたるみ気味という貧相な体格で、金のネックレスをして眼鏡を掛けているの中年男性に話掛けられた。 ”久しぶり”とのことであるが、私は彼を思い出すことが出来…

日記(メモ:判断について)

さてカントよわったなと思いつつ、随分以前に読んだ坂部恵の解説本”カント”をはらはらと捲ってみる。(カントの”純粋理性批判”自体もどこかにあるはずなのだけど見つけることが出来ない。)■判断の区別 ・分析的判断:単に開明的であって、認識の内容に何も…

パルマ

コレッジョ、パルミジャニーノ、カラッチ、私のような不勉強の徒からすれば、マニアの対象に属する作家、以前はそれらに関する文章も読んだりもしたが、自分にとってはそれほど強い関心の対象にはならなかったので、記憶を風化させてしまっていた。大体、ル…

日記

自民党が選挙で大負けをしたという唯それだけの事実が、私の体重が半減されたかのような不思議な気分にさせた。 たとえ、民主党のマニュフェストがかなりいかがわしいものであったとしてもである。 (まともに政策を掲げて選挙を戦っているうちには選挙には…

日記

毎日ボートマッチ「えらぼーと」を試してみたら、私と一致度の一番高い政党は”新党日本”であるということになった、それって殿様が党首をしていた党だったかな、しかしまだそんな政党があるのだろうかとビックリしてWEBで検索したら、党名が二文字ずつ逆にな…