日記

与党は、ガソリン高に対処するために道路特定財源から捻出した金で運輸業界に補助を出す法案を検討しているらしい(TVニュースで観ただけだから正確なところは判らない)。
本来とらなくても済むかもしれない高い通行料をとったり、ガソリン代に上乗せしたりして集めた金だということを考えるのであれば、ありがたがるのは人がよすぎるというものではないだろうか、来る衆議院選挙対策のバラマキということと考えるのが妥当ではないだろうか。
要は、嘗て建設業界で行ったような特定業界を丸ごと支持層にして、更に献金をたかったり選挙運動を手伝わせたりするための布石ではないのかなと勘ぐってしまいたくなるのだけど、私の目が濁っているのかもしれない。

極論すれば、自民党は立派な道路を国中に作りながら、高い料金をとることで、事実上使用できない状態にしておくことによって(全国民に均等に道路がゆきわたるまでおあずけという尤もらしいが非現実的な理屈がついている)、都市から地方に資本主義が拡がることを止めて地方経済を停滞させ、恩着せがましく人為的に富を再分配してみせることによって地方を手なずけて自分達の政治基盤を作って国を支配してきたようにも見えて、その様はまるで中国共産党のようだと思わないでもない。

格差格差というが、それは政治的エネルギーの蓄電のために半ば意図的につくられたものなのではないかとさえ思えてくるのだけど、私も自分の疎さを考慮して頭をクールダウンする必要があるのだろう。

というか、何故か都会育ちの人には地方に対してロマンチックな感情を持っている人がいて、青春期を共にすごした古い友達にも、バブルの崩壊とともに地方にお嫁にいった人もいて、最後に話したときに、”もともと地方にはそんなもの(経済)なんかないのだから大丈夫。”と言われたことを強烈に覚えている、その後、変に気を使って連絡をとらなくなってしまったのだけど、本当に大丈夫だったのだろうかと今になって心配にならないこともないのである。



★”高速道路無料化”については、発案者のサイトをみたところ道路公団が民営化されてしまった時点にて、過去のものとなったということのようだ。