大学一年生の頃“箱を作る”という課題に対応するために、友達を捕まえて何時間も相談したり、ドローイングを重ねたり、町田の東急ハンズにて材料を吟味して少ない生活費からピアノ線だの銅線だの瞬間接着剤だの紙だの銅板(結局使わなかった)だのを購入してヘンテコリンな立体をつくった、その後、引っ越しのタイミングでもの自体は廃棄したのたけど、時々、そのカタチを思い出して描きおこしている。
(課題を出された方は国際展の日本代表であったために暫く留守であり、その間につくっておけと申つかったのだったか。尊敬していた方だったので、ビクビクとしながら、大真面目に取り組んだつもりだった。)
 自分の回帰性の強さにうんざりとするのだけど、その事に気がついたのは今日だったりする。
描きかけの複数枚の紙を重ねて描いていてインクが下の紙に染みて、想定外の線がひかれていて、そういえば、と思い出した。
それと共に、学生の頃は何故か描くことに呪縛のような重さと疲労感があったことを思い出した。今はそれを感じない。