“自分は働かない主義である”という人がいてビックリしたことがある。
数十年経って、“働かない”は“労働しない”の意味だったのではないか、彼は資産家であったのではないかと思い始めた。しかし、今となっては確認のしようがないことではあったりする。
ソ連が崩壊したときに、ショックで講義ができなくなった人であるだけに想像できなかったのだけど、彼はソ連憲法に書かれている“働かざる者”であり、悪ぶって“働かない主義”という言葉を使っていたのかもしれない。
今となっては社会の価値観もすっかりと変わってしまっていて、“労働しないこと”は悪ぶれる事柄ではなくなっていて、ぼくは自分の蛍光灯ぶりに呆れるばかりである。