雑記

・組織率の高い大集合に属さないと、政治的には兎に角わりをくう、当然といえば当然の話なのだけど、不景気が続くとそれが即座に自己の生存に関わる話になるから怖い。政治というのはイデオロギーの話ではなくて、リアルに自己の生存の話であって、漁師や芸術家が、苦悩に満ちた生涯をおくらざるを得ない理由の多くも、ここにあるのではないかと思う。自分は取り敢えず、現与党は支持出来なくなった。

・セザリア エヴォラと読むのか、自信はないのだけど、パリで録音されたCDらしい。
ファドの伴奏の弦楽器にピアノを合わせたような構成の前で女性が唄っている。 フランス語ではないけどラテン系の言葉 のような音、ピアノはキューバ系の音楽に入るそれのように、パーカッシブに聴こえて、聴き入ってしまう。バナナ共和国系だろうと、勝手に思い込んでるのだけど、違うかもしれない。どうも、自分はそこらの音楽につまずき易いようだ。単に、安く手に入る率が高いだけのせいかもしれない。

・数日間も飛び続ける渡り鳥の脳は二分されているという話を、どこかのサイトで見掛けた。
インターネットというものは、ボルヘスの書くところの“砂の本“に似ていて、ともすると、二度と同じ頁を開くことが不能となりがちで、参照元不明なのだけど。
たしか、脳が完全に二分されているため、半分ずつ休ませながら、空をとび続けるとのことで、その証拠に渡り鳥の飛行中の写真をみると、片方の目が閉じられているとのこと、ある意味羨ましい限りで、人間の脳もその構造を備えていれば、昼間は金になる労働をして、夜間は金にならない労働をすることも可能になる。とかく人間社会には家事や子育てに代表されるような、不可欠で有りながら、金にならない労働というものが多過ぎて 歪みを作っているような気がする。