雑記

・人はいなくなっても、残していくものがあって、ときには、それは体や脳に疾患として残ることもあり、自分の見込みの甘さには、毎度のことながら、腹立たしさを覚える。相変わらず、寝ても覚めても嫌な夢の中にいるようで、困ったものなのだけど、ひょっとしたら、喉の腫れが退くのとともに脳の傷も癒えるのではないかと、まだ、気楽な考えを捨てきれずにいて、無くした指がいつか再生するものと漠然と考えていた幼児の頃と自分は大してかわっていないのだとあらためて認識する。しかし、複雑なことは、現在の医学では、無くした体の一部を特殊な粉をかけることで再生が可能になったとのことで、アメリカの軍人を使っての臨床例の一部をテレビ報道でみかけた。アメリカで極貧地帯に産まれると、就学のチャンスを得る為には、兵役に付かなければならず、運よく中東で体の一部を失うだけですめば、今度は、臨床実験というチャンスを得れば、それをも取り戻せるということらしい、自分が幼児の頃みた夢は、なんともグロテスクな社会的現実のなかで可能になっていたのだけど、今となっては、そんなものどうでもよくて、喉の腫れが退くとともに、睡眠が帰ることと嫌な夢が去ることを祈るばかり。
しかし、絵を描く人間としては、これは気になることで、この一年で自分の絵も大きく変わるかもしれないとも思う、かといって発表する機会があるか否か。


・犬は寒さに耐性があるようで、いかに北風に耳が靡こうとも、うきうきと公園のなかで、自分の十倍もの質量の友達と戯れていて、付き合わされる飼い主の身を、一向に案じる様子もないようで、飼い主の愚かしい希望も暫くは温存できるかもしれない。