雑記

ブックオフにて、そろそろ250円に値下がりするであろうと目をつけていたボブ・ケンモツのCDがなくなっていた。500円で買うような客がいるとも思えなかったので、残念感は一入。音楽にしろ美術にしろ、自由な世界であるので 仮に勝者というものがいるとするのであれば、本当に少数点以下の存在であって、それらが富みを独占することになる。 かといって、その結果だけをみて、それを愛でてればいいかといえば、交換価値はある程度保証されてはいても、使用価値としては、それ程違いがある訳ではないというのが自分の実感で、ボブ・ケンモツのテナーサックスの音も、つくる曲も好きでよく聞いていたりする。今回の一件は、残念ではあるのだけど、自分はそれ程孤独と云うわけでもないのだといい安堵感もあった。
・代わりといっては失礼かもしれないのだけど250円で倉本裕基のピアノのソロ、初めて聴いたのだけど、イージーリスニングに分類される音楽、二十年前であれば自分は絶対聴くことはないであろうと考えいたジャンルなのだけど、折角鬱病になったのだから、これも何かの縁ということで、リチャード・クレイダーマンほど平易でもポップでもなくて、かといって、ジャズの気だるさもないし、ロマン派の音楽かと思うような倒錯した不思議な領域に踏み込んだ感じであったりする、本人的には音楽とは何ぞやと本質論的に追求したら、イージーリスニングという枠に収まるようなものができたということかと聴いていて思ったのだけど、そんなことあり得るのだろうか。