日記

お酒の席で、日本において幽霊(哲学のはなしではなくて、幽霊そのもののこと)の絵は江戸後期以降からしか描かれていないとの話を小耳に挟んだ。気になったので関連の資料を本屋で漁っていたら、幽霊名画集―全生庵蔵・三遊亭円朝コレクション (文庫)という本が出てきた。確かに幽霊の絵というのはそのくらいからしか描かれていないとのことのようなのだけど、妖怪の絵は古くからあるらしい。かるい驚きをもちながら、パラパラと頁を捲っていたら、だんだんと気分がわるくなってしまった。
正直、幽霊の絵というのは、あまり観たくないのだけれども、粗近代以降にしか、幽霊が描かれなかったということは気になっていて、もしかしたら、西洋からの輸入なんてオチがあったりするのだろうかとか気にならないことはなくて、誰かここら辺の事を調べている人がいないかと、やっぱり小松和彦あたりの著作をよんでみるべきなのかなと思い始めている。