体重が昨年より五キロ減った、そして、一昨年前と同じ値になった。身長は昨年より五ミリくらい縮んだ、磨り減った靴を履いていて、足を痛めているので姿勢に問題があるのかもしれない。
フォートリエを観てから、だいぶ日がたった。戦前戦中の室内で描いた人物画は感心しなかった。これは、バルチェスも同じだし、フロイドも同じだ。単調な明暗方で描かれた弛緩した絵くらいの印象しかない。戦後に入って描かれた絵は文句なく惹かれた、ブラックに似ていたことは想定外だった。室内画から抽象に至ると触角性やら形態が消去されることなく、キュビズムの空間の範疇に留まるので、そのような印象になるのだろうとは思う。ニコルソンにも似たところがあった。アメリカ人が乗り越えたとしているこれらの作品群について、モダニストに言われるほど悪いものだとは思わない。