雑記

バルネ・ウィランという人は知らなかったのだけど、j・テラソンの名前につられて、パリスムードとか、ふざけたタイトルのCDを聴いた。おそらくは日本の会社が、各演奏者に声をかけて集めて、こんな曲を演奏しろだのリクエストを出して実現した録音なのだろうと思うのだけど、この人のサックスの音は、テナーだけどコニッツに似て柔らかいというか、あたたかい音で、鬱でぐしゃぐしゃな自分の気を実によく晴らしてくれる。
そもそもが鬱でなければ、毎日ジャズを聴くなんてことはなかったであろう訳で、この一年ほぼ毎日、ブックオフで屑と見做されたCDを抜いてきて部屋の片隅に築き上げた山、おそらくは、交換価値はないのだろうけど、自分にとっては使用価値はあるのである。そうしてみるとゴミ屋敷の主人は皆鬱病なのではないかという疑問もわかないでもない。