おらくはクアラルンプールだったか、もしかすると、シンガポールバンコクかもしれないのだけど、“やまと”という店名の日本料理屋があったと思う。
随分と以前のことなので既に閉店しているかもしれない。
当時、特異に思えたのは、決して広いとは言えない店内に机と椅子が並んでいて、その更に奥に畳と座机も用意されて区画があったことで(日本ではよくあることなのだけど、よそでは見かけなかった。)
お茶漬けを食べたあと、そこで本当に力を抜いて寛ぐ親の姿をみたときの不思議な感じを未だに忘れることが出来ない。そもそもが、食事に行って、何をするともなく何時間もぼやっと過ごした初めて経験だったのかもしれない。