床の上の新聞紙がカサカサと動いたかと思えば止まり、しばらくほうっておくと、また少し動いては止まる。そんなことを繰り返しながら、僕の座っている手前まできたところで、新聞紙の後ろから鼬が飛び出してくるがねらいどころを外してしまったのか、僕には届かない。暫くキョロキョロと辺りを伺い、また新聞の後ろに隠れる。狩りであるのであれば僕の観てる前で新聞紙を被るのは不味いだろう。では何の積もりかとこの目的のない行為について考える。