職安はタッチパネル式のコンピュータがズラリと並んでいて、受付で渡された番号札のコンピュータを45分単位で使わせるといった。20世紀のネットカフェをちょっと思いだされる場所だった。受付は高年齢の男性がされていて、色々と不作法にお話を伺っていると、今現在仕事をしているのであれば、仕事がなくなってから来て欲しいといった様子で、混み合い具合からすれば当然なのだけど、我が儘を言って45分間求人情報の検索をさせて貰う。専門性の強い仕事は結構あるようでPGとかなら数はある、しかし自分には出来ないことだから除外するとかなり絞られる。厳しい状況で浜田教授の話を信じたくなるのだけど、それって宗教を求める気持ちと代わらないなと、あるいは学生時代に古本屋でみかけたマルクス本の山はこういう心性のもとに築かれたのだろうなと、改めてニーチェを読み直したく古本屋にいったらこれがない。小熊本がならんでいるのが憎々しい。殆どユービックのような。