アメリカのマスコミは自国の財政問題について率直に報道している。それに対して、日本のマスコミは財政問題について、全うに報道をしているのか気にならないでもない。緊急経済対策の20兆なんてかなり怪しげというか、“やれやれ、またやってるよ、本当は崖っぷちなんじゃねーの”といった感情が、広く共有されているため、円安への圧力あるいは、お金への不信感よりお金の価値がものの価値より下がる現象となっているのではないだろうか。それもインフレではあるのだけど、選挙前の尤もらしい説明とは違うような気がする。怪し気な“エコノミスト”ではなくて、選挙前に自民党の経済対策に保証を与えていたイェール大学の教授なり、学習院大学の教授なりの現在の政府の政策について、本当のコメントをみてみたい気がする。