雑記

眼を瞑っていると、比較的楽だと気が付いた。もしかしたら、眠っているのかもしれないのだけど、それはそれでいい、勿論、仕事中以外のことだけど。あと、やばいのが、歩いているときで、気が付くと眼を瞑っていたりする。駅のホームでは、こころして眼を開けていないと、真面目に危ない。
二十代の頃買ったグールドのCDを、本当に久しぶりに聴いた、前はもの足りない印象だったのだけど、推敲に推敲を重ねた文章のような、山のようにエスキースを重ねた絵のような演奏も好いなと、実際のところ、どのように演奏をしていたのか知らないのだけど、生な感情を表出したようなところは全くないように聞こえる深みのない演奏、かといって政治家の顔のようにこわばったものでもなくて、バッハもブラームスも他にないような演奏。つい数日前に、作り物じみたクラシックはつまらないと書いておいて、舌の根も乾かぬうちにこれだ。自分ほど分からないものはないと、改めて思った。もしかしてラトルのマーラーも、聞き直してみたら感動するかもしれない。次にブックオフに行くのが楽しみになった。