雑記

リーバイスのストレートの30インチ、どこかのリサイクルショップで購入したものを履いて近所を歩いていたら、心なしか窮屈で、雨に濡れたせいで綿が縮んだのかと思った。それにしても、20代の頃は同じメーカーの同じサイズの製品はダボダボで、ベルトなしでははけなかった覚えもあるので、長びく鬱といっても深刻ではないのだと思いたい。

ジョン・ルイスの“プレリュードとフーガ“を見つけた。高校生の頃、友人に薦められた覚えがあって、しかしながらこれまで聴いていなくて、それが負い目のように感じられていて、荷を下ろす様な気で聴きはじめたのだけど、思いの外、はまってしまった。モノフォニックなジャズに対して、そのフィールドにポリフォニックなバッハを引用して、そのフィールドの観衆にも聴けるものにしてみせると、頭で考えると難しくなってしまうのだけど、演奏自体はとても簡素で、いい意味で俗で、ギターの旋律とピアノの旋律が絡んだり、追いかけ合ったり、楽しい時間を満喫するためかの様に、テンポが遅くなっていく。最近だと、メルドーもビートルズの曲をアレンジして、両方の手で旋律をずらして、バッハ風に弾いたりしていたりするのだけど、なにも一人で弾いたから偉いというわけでもないとも思う。