雑記

・"幽霊探偵の五セント硬貨"アリス・キンバリー
田舎町の古本屋に、探偵の幽霊が住み着いており、玉の輿婚より転落、原因は夫の死によるらしい女性を、トラブルより守る。
しかし、よく読んで見れば、古本屋にある、非業の死を遂げた探偵の事件簿に読み耽る子持ちの未亡人の、三件の殺人事件を巡る、波乱の現実の中での白日夢ともとらえることも可能。勿論、暮らしにくいセレブ社会と、癖のある人は多いが、優しい人の共同体としての田舎町の対比というところまで含めて。
作者は二人組で、他にもペンネームを使っているらしい。如何にも愛書家風の語り口に好感をもった。

・薬離れも、なかなか進まなくて、有効であるのであれば、電気療法とか、磁気療法とか、肝臓への負荷の低い方法を試してみたいとも思うようになった。
無能で、ひたすら惰眠をむさぼる自分を受け入れることが、出来るか否か、治療を焦ったところで、完治がないのであれば、無能な人間として、社会的には無意識層に沈んでいく他あるまい、必要になれば社会保証を受けて、周囲に罵られていきるのも、悪くはないのかもしれない。幸福はあくまで主観によっているのだ。