病気はだんだんと進んで行った。絶えず頭と胸を氷で冷やした。 これも理由を知らないが、病床はまた座敷から次の間へ移された。で、ニ三日するといよいよ危篤となった。 汐のひくといっしょに逝くものだと話していた。それを聞くと私は最初に母の寝ていた部…
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