中学生の頃聞き逃したTheWall、二枚組で高価だったので購入出来なくてそのままだったのだけど、古本屋でみつけた、いかに安い中古とはいえ、いい歳を超えたオヤジの聴くものか?と思いつつ、聴いてみたら結構大人臭い。基本的にブルースで、言語的なテーマにそって引き延ばしたり展開したり。アレゴリカルな雰囲気はクルト・ワイルなんかに意外と近いのではないかと。YouTubeに長大なMTVがあった、WW2の終了時に帰還兵の群の中に父親を探しつつ見つけることが叶わない子供、70年代の終末辺りの福祉国家を達成しながら、不況のどん底にあった英国に於ける省察ということなのかと、新保守主義がナチに類似してみえたのは日本でも同じで、ナチソネとかハシズムとか、そんな言葉もあったりする。