日記

相手が同じ学校の出身であるだけで話しが盛り上がってしまったような気になった。
共通の知人の噂話から、相手の交友関係を探りながら、だったらこのあたりかとか、こっちはどうだとか、探りながらも、ボケをかましつつ、一般的な物事へと話を展開させて、なんてやっているうちに、この人はもしかしたら学校の構内で見かけたことがある人ではないかとか(冷静に考えれば、見ていない筈はないのであるのだけど、当時は知り合いではなかったので、覚えはない)。
そうそう、髪を金に染めてて、常用のツナギ(制作がメインの科であれば、学校にいる間はツナギを着て過ごすのが当たり前)に大きくファルコとか書いてなかったかなとかとか、どうでもよいことを考えたりして、そのうちに、その様を第三者にじっと見られているのに気が付いて我に返った。
しかし、出身校が取り持つ縁なんて、他からみれば気味がわるいものかもしれない、大げさに云えば”学閥”なんて言葉もあったりするくらいだ。
といって、今時、同じ画廊に居合わせたからといって、同一なり近似なりの関心を持つということもあまりないようでややこしい。